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勝手にトレンドウォッチャー 次は絶対、コレが来る!専門家が次のトレンドを大予想!?

飲食店プロデューサー、フードコーディネーター、マスコミ業界人など、食に関わる専門家が「次なるトレンド」というテーマで私論を展開します。当たるも八卦、当たらぬも八卦。さて、今月の専門家は何を予想しますやら…。

11月のゲスト 坂本 こずえ 雑誌ライター&編集者 私が気になるもの ジャガイモの未来

今回のゲストはライターであり、編集者でもある坂本さんです。グルメ情報に通じ、トレンドに敏感な坂本さんは、大の芋好きであり、食パン好き。そんな坂本さんが、今、最も注目しているのが「ジャガイモ」だそうです。素材としては勿論、粉にして材料に使ったり、スイーツに使ったりと、その存在が劇的に変化していると言います。ジャガイモを使ったスイーツを紹介しながら、素材の真の実力や未来について語ってくれました。

衝撃!ジャガイモ食パンとの出合い

 私は子供の頃から、芋類が好きだったんですよ。あのほっこりとした食感と、ほんのりとした自然の甘さは、大地が育んだ宝物と言っても過言ではありません。中でもジャガイモの真の実力に気づいたきかっけは、ジャガイモの粉を使った食パンを食べてから。ちなみに、私は食パンにはかなりうるさい方。世の中で一番好きな食べ物が食パンで、ありとあらゆる食パンを食べ歩いてきたという自負もあります。そんな自称食パン通を驚かせたのが、ジャガイモの食パンの存在だったんです。
 小麦粉を使った通常の食パンとは違って、食感は実になめらか。ジャガイモはサツマイモと違って、味を主張しすぎないのがいいようで、食べただけではそれを使っていることに気がつかないのですが、食感たるや今まで食べてきた食パンよりもなめらか。そのまま食べても美味しいし、勿論トーストにしても食感がよく、ほんのりと香るジャガイモの風味がいい感じでした。こういったことから、私はジャガイモの未来への可能性について注目し出したわけです。
 ジャガイモだけでなく、ここ数年、グルメ界では野菜が注目されています。ヘルシー志向という時代背景も受け、今までサラダやメイン料理の副素材的に扱われてきた野菜が、メインの食材として地位を確立しつつあります。
さらに、今まで知らなかった野菜が登場しはじめ、野菜の種類の多さにも驚かされます。知っている人も多いと思いますが、「インカのめざめ」というジャガイモもそのひとつ。アンデス地方の小さいジャガイモで、イタリアンやフレンチなどで最近、よく使われています。ジャガイモなのに、色はサツマイモのように黄色く、食感はなめらかで、濃厚なんです。サツマイモほど、甘さを主張しすぎないところが素敵です。また、塩とも、砂糖とも、醤油とも、そしてカレー味とかでも、様々な味を調和できるところが立派ですよね。

じゃがいもの冷たいムースの写真

ジャガイモが第三の主食となる日?!

 ジャガイモに興味を持って、Webサイトで色々と調べてみると、食パンだけでなく、ジャガイモクッキーや、上述のインカのめざめを使ったロールケーキなど、様々な形でこの食材が活躍していることを知りました。インターネットショップで販売しているものは、見つけては取り寄せをして味見するのが楽しみのひとつですね。

ジャガイモのケーキの写真

また、最近はオリジナルレシピをサイトで公開することも人気のようですが、その中にもジャガイモを使った今までにないようなレシピが数多く紹介されています。こういったことを見ても、これに注目する人が私だけではない証拠とも言えますよね。私も同様に、美味しそうなものを見つけては、実際に自分で作ってみたりもしています。
 色々と食すうちに、ジャガイモの魅力に気づきました。それは、小麦粉の特徴にも似ているのですが、甘くない主食にも、甘さを加えてスイーツにも使えるところが一番の特徴ですね。また、おやつに使ってもとても腹持ちがよいので、時間がない時や、食欲がない時にもオススメです。
 日本人の主食の代表である米、そして小麦に加え、第三の主食となるのがジャガイモのではないかと私は思っているのです。実際、ジャガイモを主食としている国もあるわけですから、そんな日が来るかもしれません。

スイーツとしての食材に注目

 最近、消費者の健康志向のトレンドは、スイーツの分野にも広がってきています。今までになく、美味しければそれでOKだったものが、スイーツだけれども良質で、ヘルシーで、こってり甘すぎず、自然な味を求めるようになってきました。甘いだけで食べるのではなく、素材本来の美味しさをスイーツでも味わいたいと思う人が増えたからでしょう。その結果、甘みだけでなく、今までスイーツの業界ではタブーとされてきた苦味や渋み、塩味までもが、注目されてきています。
 特に塩味はその最たる例ですね。塩味のアイスで注目され、塩あめ、塩チョコレートでブレイクし、最近ではますますアイテムも増え、先日は塩ドーナツなるものも見つけました。
 塩とくれば、味噌や醤油はいかがなものなのか。ということで、やはり同じことを考える人がいるみたいで、先日はお気に入りのカフェで「柿とチーズと味噌のケーキ」を見つけました。食べてみるとこれが美味しいんです。味噌味が際立っているわけではないのですが、味に奥行きがあり、コクがありました。主張しすぎるのではなく、素材の味わいを引き立てる影の存在として、キラリと光るものを感じたのです。その他にも、黒コショウやハッカクや、ハーブなどスイーツに使われる材料も増えてきましたね。こういった素材とも、主張しすぎないジャガイモはとても相性がいいんです。
 芋好きの私はスイートポテトが好物なのですが、以前から思っていたことは、スイートポテトは少し甘すぎるのではないかとの疑問。そこで、私の提案は、サツマイモとジャガイモを半量ずつにしてはどうかということ。きっと、ちょうどよい塩梅の甘さに仕上がるのではないかと思います。また、サツマイモのホコホコとした食感と、もっちりとなめらかなジャガイモの食感が相まって新しい美味しさが誕生すると思いますよ。

スイートポテトの写真

プロフィール

坂本 こずえ(さかもと こずえ)

ライター、そして編集者ならではの不規則で多忙な日々を送りつつも、人気の飲食店やデパ地下情報をいち早くキャッチするアンテナを持つキャリアウーマン。子供の頃から、大のパン好きで、中でも食パンが大好物。朝食には食パンを主食に、アンパンをおかずにするほど。取材に出かけた街では、いつの間にか気づくとパン屋を探してしまうそうだ。最近、アイスクリームを練り込んだパンを見つけたのだとか!他にもちょっと気になっているのが「塩味」で、甘みとの絶妙なコラボレーションにハマッている。

坂本 こずえさんの写真

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