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勝手にトレンドウォッチャー 次は絶対、コレが来る!専門家が次のトレンドを大予想!?

飲食店プロデューサー、フードコーディネーター、マスコミ業界人など、食に関わる専門家が「次なるトレンド」というテーマで私論を展開します。当たるも八卦、当たらぬも八卦。さて、今月の専門家は何を予想しますやら…。

2月のゲスト 森 靖子 ショッピングパーソナリティ 私が気になるもの 発酵食品

今月のゲストは、ラジオ番組でショッピングパーソナリティとして活躍する森靖子さんです。ラジオショッピング番組で色んなモノを紹介して来た彼女が、今最も興味を持っているのが発酵食品だそうです。しかも数が限定され、希少価値のあるモノにいいものが眠っていると話します。今回は森さんが出合ったスグレモノを例に出しながら、発酵食品の面白さを語ってもらいました。

意外にもラジオでは食品が売れる!?

 「ラジオでは食品がよく売れるんですよ」と話すとびっくりする人がいます。テレビや雑誌だと、視覚的に美味しそうに見えるので、それも当たり前なのでしょうが、実は美味しさやシズル感が見えない分、きちんと言葉で説明すると、聴いている人のイマジネーションがかきたてられ、問い合わせてみたいと思うようなんですよ。
 私は朝日放送に在籍していた時からラジオショッピングを担当し、「レストフォー」を立ち上げてからもその仕事にずっと従事してきました。テレビショッピングで有名な某企業の社長よろしく商品を熟知している私自身がラジオでしゃべるので、リスナーには、より真実味があるように聞こえるのでしょうね。関西地区では私の番組のファンが多く、最近では、ラジオショッピングに出していないものでも「こんなモノが欲しいんだけど…」って、なんでも問い合わせてくれるリスナーが増えてきました。
これはいいモノを常に探して来て、伝えている結果だと、私なりに自負しているんですよ。よりいいモノを求めて、情報収集を心がけ、地方まで出かけて行って味見をし、自分自身が納得したもののみを番組で紹介する、それが私のスタイルなのです。

金花美人茶の写真

各地で出合った発酵食品の数々

 全国各地を飛び回って色んな掘り出しモノを探してくるのが私の仕事なんですが、そんな私が今、面白いなと感じているのが発酵食品です。発酵食品というと、一般的にはチーズやヨーグルトの類を想像しがちでしょ。でも、味噌や醤油も発酵させて造っていることを考えると、その範囲の広さがわかるはず。
 私が発酵食品に興味を抱くきっかけになったのが、なんとお茶なんですよ。「金花美人茶」と名づけたそのお茶は、何年も茶葉を発酵させて造ったものです。そもそもこのお茶は岩茶に属しており、遊牧民であったモンゴルの人達が持ち運びして飲んでいたような類のもの。このお茶は3年、5年、10年と発酵させていくことで、茶葉に金の花のような粉が表面につくそうです。

金花美人茶とじんだ煮の写真

これがアミノ酸で、旨みにもなるんですが、一度飲むとその軽やかさにびっくりしてしまいます。クセがなく、雑味のない風のような旨さと私は表現しているのです。その上、お肌にもよく、脂肪を取ってくれるので、お腹回りもスッキリさせてくれます。
 価格は他のお茶より少々高いのですが、1個をポットに入れると、約2日間保つというスグレモノ。その上、自然界の力で育った有機JAS認定品なので、安心して飲めるのもいいですね。
 この「金花美人茶」がきっかけで、私はもっと発酵食品を探してみようと思ったんです。そこで旅してみると、北九州に「じんだ煮」なる郷土食があることを知りました。「じんだ煮」とは、小倉で昔から伝わる料理。キビナゴやイワシ、サバなどを糠床を使って煮る保存食なんです。
 骨まで柔らかくなるくらい煮ており、コクがあるのが特徴。それに糠床を使っているのでおふくろの味的要素も加わっています。小倉で見つけたそれを私は関西風に少しアレンジを加えて、食べやすくしてもらいました。お酒のアテにもなるようにピリ辛要素も付け加えたので、けっこういいおつまみになっていると思います。

数が揃わないので、一般商材には向かない

 私の住んでいる関西にも何か面白い発酵食品がないかと探していたら、意外な所から発酵食品が生まれました。それは京野菜を使ったキムチです。
 白菜や大根、キュウリのキムチは誰もが食したことがあるでしょう。今回は、その漬け込む素材を加茂茄子や万願寺唐辛子、鹿ケ谷南瓜といった京野菜に限定して作ってもらったもの。中でも万願寺唐辛子は一本そのまま漬けているので、食卓へ置くと豪華なおかずに早変わりします。今までのように付け合わせではなく、一品として出せるのが面白いですね。
 ただ、これらのキムチは、京野菜を使って作るので、一般のキムチより少々高くなってしまいます。それに安定供給できないので、小売には向きません。その点、欲しいならできるまで待ってもらえるような通販には適するのかもしれません。
 京野菜のキムチに代表されるように、私がいいなと思ってきたものは、大抵は数が限られているものばかり。だから私がトレンド候補にといったところで、需要と供給のバランスが合わないため、なかなか流行品にはなりえません。でも、「カボチャを使ったキムチは食感がシャキシャキして美味しいんです」なんてしゃべると、リスナーは面白いって飛びついてきたりします。
トマトのキムチは3日目が最高だったり、椎茸は5日目になり、酸味が出た方がよかったりと、モノによっては美味しく感じるのも千差万別。そこが発酵食品のいい点かもしれませんね。こんな話を聞くと、食べてみたいと思ったら、まさにトレンド候補のようなもの。このようにして少しずつ発酵食品に興味を持つ人が増えたらいいなと思うのですが…。

発酵食品の写真

プロフィール

森 靖子(もり やすこ)

朝日放送に入社後、報道の庶務を経て、同局の通販番組の担当に。ラジオ番組の中で自身が出演し、自分の言葉で掘り出しモノを数多く紹介してきた実績を持つ。4年前に独立し、レストフォーを立ち上げ、ショッピングパーソナリティとしての地位を一層際立たせる。現在、関西地区では「かつみ・さゆりのお気に入りでチュッ」(ABCラジオ土曜5:30〜6:00)を放送。その他、多数のラジオ番組にも出演している。

森 靖子さんの写真

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