サントリーグルメガイド全国版

サイトマップ

勝手にトレンドウォッチャー 次は絶対、コレが来る!専門家が次のトレンドを大予想!?

飲食店プロデューサー、フードコーディネーター、マスコミ業界人など、食に関わる専門家が「次なるトレンド」というテーマで私論を展開します。当たるも八卦、当たらぬも八卦。さて、今月の専門家は何を予想しますやら…。

11月のゲスト 佐藤 良子 フードライター・野菜ソムリエ 私が気になるもの 海藻のタルタル

海外の最新食品事情にも詳しい佐藤さんは、毎年、趣味と実益を兼ねて、各国を巡る旅に出るそうです。旅の中で、気になるのが、地元で食べられているその土地ならではの酒の肴だとか。中でもフランスには、数回足を運んでおり、今年の春にもパリへの小旅行を楽しんできたとか。特にパリのマルシェは大のお気に入りで、必ず訪れることにしているようです。そこでみつけたのが「海藻のタルタル」。今回は、ビオなどの自然派食材の最新事情とともにトレンドの行方について語ってくれました。

フランスのビオマルシェで見つけたタルタル

 日本のグルメ界でも、健康や美容といったテーマが注目されています。海外でも同様なんですが、中でもフランスはビオやオーガニック、自然派食材の最先端国のひとつなんです。食品添加物を使っていない食品や完全無農薬のオーガニック食品だけに認められた食材は「ABマーク」というシールが貼られ、各所で流通しています。
 パリでは週に1回、ビオマルシェという市場が開かれています。ビオマーケットというオーガニック食材を中心に扱うスーパーもあります。こういったことを見ていると、普段の食事から、健康に気を遣う人が多くいることがわかります。
 数年前にパリのビオマルシェで見つけたのが、「海苔のタルタル」です。パッケージに「NORI」と書いてあって、初めは何のことか分からなかったのですが、よ〜く考えると、海苔のことだったんです。フランスでも海苔は「NORI」と呼ばれているんですね。私は実家が佐賀なので、海苔にはとても親しみがあり、早速、それを購入してみました。
 海苔とオリーブオイルとビネガーがミックスされたタルタルソースで、日本によくある醤油と砂糖で、甘辛く炊いた海苔の佃煮にとは全く異なります。フランスではそれほどポピュラーな食べ物ではないようですが、焼いたバゲットにつけたり、レタスやベビーリーフなどの葉もの野菜と合わせてサラダにしたりして食べています。
 ビオ食材として、海藻は注目されていて、ヘルシーフードとして人気があります。「海苔のタルタル」は、低カロリーで、ミネラル分も多く、知る人ぞ知る食材のようです。甘口や辛口など数種類あり、メーカーも数社あります。

マルシェの写真

酒のつまみを本場の市場で探す

 日本でもワインが人気ですが、本場フランスでは、日本にはまだ見られないワインのつまみやその目新しい食材と数多く出合えます。そのひとつが「海苔のタルタル」なのですが、これはきっと日本人にも受け入れられるのではないでしょうか。海苔はフランスでもブルターニュ地方では以前から食べられているようです。
 風味は、同じ魚介系の食材とも相性がいいようです。魚のポワレやムニエルのソースにしてもいいでしょう。磯の香りがアップして、旨味を引き出してくれます。

海苔のタルタルの写真

 アクセントにニンニクが入っているようなのですが、タルタルだけでは強烈な味わいはなく、優しい風味です。やわらかい香りで、後口にほんのりと海苔の風味が広がります。生臭いという感じではなく、海の香りがするんです。スパークリングワインや、ミネラル感のあるシャルドネなどとよく合うでしょう。
 お酒のつまみは各国特有なものが数多くあります。海外に旅行に行くたびに、私はその国で馴染みのつまみを探しています。地元の味を求めるなら、市場に足を運ぶのがオススメです。居酒屋やレストランなどでは、日本人をはじめ、他国の観光客用に食べやすくアレンジしたものも多いのですが、本場そのものの味は、地元の人が日常的に行く市場に探しに行くのがいいでしょう。加工品などはお土産にもできるし、比較的リーズナブルに買うことができるのも嬉しいですね。
 また、レストランや飲食店などではメニューに入ってこない、何気ない味にも出合えます。例えば、日本で言うなら、海苔の佃煮は日本人にとっては当たり前のものですが、なかなかレストランのメニューにはないもの。家庭でも、当たり前に食べられているものを食べてみたいと思いませんか。 

自然派食品で体質改善とリフレッシュ

 海苔だけでなく、海藻に注目しています。健康食品やサプリメントで栄養を補給するのも、ひとつの方法であり、健康に気を遣う現代においては大切なことだと思います。でも、普段食べている食材から自然に必要栄養素をバランスよく摂取することが、一番自然な方法なのではないでしょうか。野菜も大切ですが、野菜だけでは摂りきれないミネラルやカリウム、ヨウ素などを海藻で補うのがいいでしょう。
 日本では、ワカメや昆布、海苔、ヒジキなど多くの海藻が、昔から食卓にあがっていました。それが日本のヘルシー食を支えてきたのかもしれません。そこが、海外で日本食が注目されている理由のひとつだと思います。
 日常の生活の中では、雑穀などもよく食べています。中でもハマっているのが蕎麦の実です。そのままポリポリと食べたり、バニラアイスのトッピングにしたり、サラダにかけたりしています。
カリカリとした食感が心地よく、香ばしい風味が食欲をそそります。また、白米を炊くときに、玄米、まる麦、蕎麦の実を混ぜています。ミネラルや食物繊維が豊富で、健康にも良いということは頭で理解しているんですけど、実際にお通じが良くなり、不思議と胃が軽くなったように感じますね。体質改善を実感できるのは食べ甲斐もあり、嬉しいことですが、気持ちも軽くなったような気がするのも嬉しいことです。そのおかげでか、疲れにくくなったり、よく眠れたり、元気な毎日が送れるようになりました。

そばの実など雑穀の写真

プロフィール

佐藤 良子(さとう りょうこ)

フードライターとして多方面で活躍中。野菜ソムリエの資格を持ち、食材に関しての知識も豊富。最近、ハマっているのがワインで、ワインスクールに通いながら、プライベートでもワインバー巡りを趣味としているそう。さらに、ワインを楽しむための美味しい料理や食材探しにも余念がない。

佐藤 良子さんの写真

このページの先頭へ

バックナンバー
コンフィチュール(ジャム)柚子胡椒団子大阪の文化徳島県の農産物韓国のお国事情神戸らしい和菓子アメリカの食事情手作りバームクーヘン歴史を背負った新人的な街海藻のタルタル地方産のエビエコロ米ターメリックマグロの将来マシュマロなにわの魚菜調理法による減塩効果つけ麺の全国化発酵食品ソースカツ丼食器と遊び心ジャガイモの未来切子の日常使い手軽に食べられる本格派スイーツ熊本食引き算をしないヘルシー料理術食住一体型飲食店シングルモルトのマリアージュ弁当箱しゃぶしゃぶの麺つゆだれ海鮮丼松江おでん小さな市場(しじょう)の復権色々な味噌漬け和風キムチ新感覚アウトドア和菓子発のスイーツカッコいいひとり呑みスープブレンド粉食農教育こだわりの道具ハンガリー料理家庭の中のテーブルコーディネート野菜パフェフィナンシェのバリエーション紀州備長炭ドクターズ・レストラン温泉たまご摘み菜空飛ぶマグロ肥前あさくさ海苔ワンプレート・フード地元のお母さんの味森のような空間を持つレストラン猪肉(ボタン鍋)酒を飲みながらの団塊世代ライブこんにゃくそば黒糖と豆のマッチング卵かけご飯魚醤球形で黄金色したズッキーニ美的アクセントのあるモノかわいい形(色)のトマト黒豚バークシャー丹後のオイルサーディンエイシー美味しい"ずるさ"のおすそわけミルキークィーン永田農法の野菜無農薬・有機栽培の雑穀ホルモン焼きうどんマンチェゴ日向地鶏のもも焼き

全国版オススメ特集